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はじめに
- 2022年4月2日AJ福岡主催・山口県下関市発の山口県内をほぼ一周する400㎞ブルベ
- 天気は雨の心配がなかったが、風は序盤向かい風、最低気温1度・最高気温16度前後と、4月のライドどしては寒さが厳しいライド
- 20時間54分(スタート7:00・ゴール 翌4月3日3:54)で完走認定の見込み
- エントリー18名中完走14名(DNS1名・DNF3名)
- 完走者のうち5名が20時間切(Ave.20km/h)と健脚の方が多く参加されたブルベ
山口県をほぼ一周する400kmブルベであるが、山口市阿東徳佐から周南~防府~宇部~下関に帰ってくる後半ルートの走行録である。
フォトチェック(周南大橋)260㎞地点
スタートから200km地点に設定されているPC2「セブンイレブン山口徳佐店」を出発したのが4月2日17:20頃であった。ちょうど入替えで他の参加者が2名同時にPC2に来店された。
このブルベ道中、参加者と遭遇したのは結果として最後であり、残り200kmの区間は一人ぼっちの走行となった。また、ここから日が落ち寒さが厳しくなることが予想される(PC2到着時が9.5℃)。
PC2セブンイレブンを出発し、すぐに登板区間に入る。2回ほど登板を繰り返せばあとは下り基調である。雨天時のように下りで汗冷えしないよう、ゆっくりとペダルを回していく。
日が落ちた頃に周南市に到着した。今回のブルベで260kmほど走行して大きな国道に遭遇したのは初めてだろう。都会を感じた瞬間であった。このあたりから工事区間・信号に引っかかることも多くなりペースは想定よりも上がっていない。
スタートから13時間16分後の20:16に撮影(AVE.19.6km/h)
周南大橋の周りは、工業地帯でプラントなどが稼動している噴煙やライトアップがキレイな景観であった。今まで経験したブルベでは、峠でのフォトが多かったこともあり新鮮なフォトチェックポイントであった。
しかし、、寒さが厳しくなったため余韻を感じることなく体を冷やさないよう直ぐに出発をした。
ネットカフェや1:00頃まで開いているファミレレスなどで小休憩することも考えたが、気持ちが切れるとDNFに繋がる恐れがあり、ゆっくりでもいいので進むことを選択した。
通過チェック(ローソン山陽小野田理科大前店)333km地点
周南大橋を出発して、次のチェックが73km先のローソンになる。途中トイレを含む小休憩をはさみ西へ進んでいく。
サドルバッグに忍ばせていた「貼るホッカイロ」を腹部に入れペダルを回していく。かなり有効な防寒対策であった。
宇部市に入った辺りの工業地帯も景観がきれいであった。が寒さには勝てない。心を無にしてペダルを回していく。ここでの気温は3℃ほど
ここでプチトラブル発生した。サイクルコンピュータのGarmin製Edge530がフリーズしてしまったのである。原因はわからないが、通過チェックをそのまま通り過ぎるところであった。
あまりないことなので焦ってしまった
このような事態に備えてサイクルコンピュータを2台体制にしているのだが、GarminEdgeを強制終了させ再起動で対応できた(距離が3km・時間として15分ほどズレがでてしまっている)
スタートから17時間17分後の0:17に撮影(AVE.19.3km/h)
感覚としては真夜中という静けさ・寒さであるが、日付をまたいだ4月3日0:17頃の写真である。ここでは眠気防止のためカフェインをいれる目的でホットコーヒーを飲んでリフレッシュした。
ゆっくりしたいところであるが、身体を冷やしてしまうと体力の低下に伴い、この先がしんどくなってしまう。TwitterやLINEメッセージを確認したいところであるが、先に進むことにした。
クイズポイント(群展望所)350.8km地点
通過チェックを過ぎてから1時間ほどで指定されたポイントに到着。
スタートから18時間16分後の1:16に撮影(AVE.19.2km/h)
看板にあるように「北九州空港」が見える展望所なのだろうが、辺りが暗すぎて全くわからなかった。
答えは「2006年」である
眠気覚ましとして、ハリボーのグミを一つ一つ食しながら次に進むことにした。
弾力性のあるグミであることと、一つ一つをゆっくり噛みしめれば長時間口を動かすことになる。
私の眠気覚ましは、とにかく口を動かすこと。歌を唄う、ガムを噛む、弾力性のある食べ物など
また、ところどころで首や腕をぐるぐる回し、身体のコリをほぐしていくことも有効である。
周南から西へ進んでいくのだが、風が強くないのが幸いであった。この寒さと風が合わさると一気に体力と気力が削がれてしまうのである。そういった点でいうと今回のブルベでは天候に恵まれたのであろう。
寂しさを紛らわすため、おそらく独り言が増えていたと思われる。気を紛らしながらボッチの道中を、寒さと戦いゴールを目指していく。
このあたりが路面の凸凹があり、いい道路とは言えない区間が続いたが、逆にアクセントになり集中力がまして走行できた区間となった。
通過チェック(セブンイレブン下関彦島向井町店)384.6km地点
スタートから19時間58分後の2:58に撮影(AVE.19.2km/h)
このあたりになってくると、特別な感情はなくなっていた。
淡々と任務を遂行する気持ちというのだろうか。ここまできたら確実にスタート地点に戻ることを考えていたと思う。
ゴール(ローソン下関秋根西町店)400.9㎞地点
スタートから20時間54分後の3:54に撮影(AVE19.2km/h)
いつものように残り5km地点になると、気力が一時的に復活しパワーが戻ってくる。最後の力なのだろう。肉体的なダメージ・精神的なダメージが程々に消耗していたと思われる。
ゴールしたときは、とにかく車に戻って防寒をすることだけ考えてたのだろう。デザート等の「ご褒美」を購入する余裕がなかったのである。
今回の400km体力の消耗度(TSS)は730である。
※先週の雨風200kmブルベでは514であった。
TSS:トレーニングストレススコア
https://www.qbei.jp/info/bicycle-maintenance/4476より一部抜粋
パワートレーニングによる身体的ダメージの数値。100が基準となり、1時間本気で(FTPで)運動した時の強度が調度「TSS 100」となる。
個人差はあるものの、150以下=翌日には疲労回復、150~300=2日後には回復、300~2日後も疲労が残る。 とされている。
終わりに
ゴール後のご褒美として、自宅に戻ってから数年ぶりの「ペヤング」を食す。
約2倍の麺・カロリーであるが、やっぱり美味しい^^
後日AJ福岡のホームページより、リザルトを確認するが20時間(Ave.20km/h)を切る参加者が多いブルベであった。
これは健脚・剛脚の方が参加されたということもあるのだろうが、交通渋滞に巻き込まれる区間が少なく、信号で引っかかることがほとんどなかった。またルートもわかりやすいものであったためペースが維持しやすいコースであったためと思われる。
今回は、桜の満開前の光景と工業地帯のライトアップを楽しむコースであったが、寒さで撮影をしっかりすることができなかったのが反省点で、念をいれてもう一枚ジャージを忍ばせ防寒対策を整えればよかったのであろう。
iPhone7で夜景撮影はボケる写真がおおかったので、そろそろ新しいiPhoneがほしい
ともあれ、2022年のブルベシーズンで400km完走は2回目である。
昨年11月に600km、1月に400km、3月に200km完走しているので、2022年の「SR」の称号をいただけることになった。
Super Randonneur
https://www.audax-japan.org/award/sr/
同一年内(1月~12月)にBRMの200km, 300km, 400km, 600kmを完走したランドヌールはSuper Randonner(SR)(シューペル・ランドヌール(仏)/スーパー・ランドナー)と呼ばれます。
GWには【日本縦断1/2鹿児島~富山】に参加する予定であり、その前に目標にしていた「SR」を達成することができた。
しっかり準備をおこなっていきたい
FUJI
体力低下が否めないアラフィフチャリダー、気持ちだけは30歳代前半
- 出生:1970年代生まれ 埼玉県
- 体格:身長184cm 体重69kg
(2022年4月現在)
- ロードバイク歴:10年
(年間走行距離10,000㎞程度) - ライドスタイル:
ブルベ歴:
【SR達成】2017~2019・2021年
バイクパッキング:
東北縦断・四国一周など
ファンライド・Zwift
- メインバイク:TREK Émonda SL5
- セカンドバイク:GIANT DEFY2
- メンテナンス:主にセルフ
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