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※上記写真は、純正パーツ(5つ入り)
2022年11月23日:スプリングワイヤ挿入部分の写真追加・グリスに関する注意事項を追加
今回の投稿は「参考情報」として認識してください。
当方の環境での情報が含まれているため、すべての方に該当できる情報ではありません。
特に「カーボンフレームや製品」では、車種によるフレームの形状の違い・誤った工具の使い方・適正な締め付け(トルク)ができない場合、破損につながる恐れがあります。
メンテナンス時に「自分ではできない」「違和感を感じる」と判断したら、無理をせず専門店に相談をしてください。
はじめに
ホイールの定期的なメンテナンスは必要である。
スプリングワイヤが破損すると、フリーボディが空転し「走行不能」になってしまう。
通常の自宅スタート・ゴールのライドであれば大きな問題とならないが、長距離や遠征時に旅費・参加費を捻出した場合、「走行不能」のリスクを少しでも減らしたいリスアップを行う頃合い(前回から4000㎞走行段階)に、購入後約10,000㎞走行したZONDA(ゾンダ)ホイール(C17)のスプリングワイヤを初めて交換した。
作業時間は1時間程度(スプリングワイヤ交換のみであれば、時間はかからない)
(フレ取りは、目視して大きなフレがないのでそのままにした)
フロントハブへのアクセスは少しコツが必要(後述)である。
campagnolo(カンパニョーロ)の代表的なホイールである「ZONDA」(ゾンダ)の走行距離が10,000㎞を超えてきた。
グリスアップは以前自分で行ったが、今回ラチェットの爪を押さえるスプリングワイヤの交換を行ってみた。消耗品であるが、メーカーの交換推奨は調べてもわからなかった。
今月末~来月と長距離でライドを行う予定(ブルベ・バイクパッキング)であるため、事前整備として交換を行った。
スプロケットの取り外し
ロックリングを緩め、スプロケットを外す
スプロケットを外してグリスをふき取る
10,000㎞走行していることもあり、フリーボディ部分にスプロケットのツメが食い込んで「がじり」がみられる。
フリーボディは消耗品扱いである。「がじり」が大きければ交換(スプロケットが嵌らない)となる。今回はヤスリで表面を均した。
取り外し後のスプロケット
パーツクリーナーで洗浄する。灯油やディグリーザーでつけ置きも有効と思うが、私はいつもふき取る程度にしている
ふき取り後
灯油やディグリーザーでつけ置きをしない理由
すぐに汚れる部分であることと、スプロケット摩耗の確認ができればいいと思っているため
フリーボディの取り外し
ロックナットの取り外し
5㎜のアーレンキーと17㎜のスパナを用意する。スパナを時計回り(逆ネジ)に回し、ナットを外す
フリーボディ取り外し
シャフトとフリーボディが固着していることもあるので、振動を与えながら(左右に揺すりながら)抜き取る
フリーボディ取り外し後
グリスで真っ黒に汚れている。清掃する。
フリーボディ清掃
グリスのふき取り後、「スプリングワイヤ」を交換する。
スプリングワイヤ交換
スプリングワイヤの取り外し
先の細い物でスプリングワイヤを取り出す。
この時、スプリングワイヤで固定されている「爪」が飛んでいかないよう(なくさないよう)に注意する
取り外し後のスプリングワイヤ
特にへたっていた様子は感じられなかったが、これが折れるとラチェットの爪が立たなくなり走行不能になる
新品のスプリングワイヤをフリーボディに交換装着
※2022年11月23日追記
スプリングワイヤ挿入
フィリーボディの丸く凹んでいる部分が、スプリングワイヤの挿入する部分となる。スプリングワイヤの突起部分から入れ込む
※写真は同等品質のシャマルウルトラのフリーボティを撮影
シャフト抜出
反フリーボディ側のロックナットの取り外し
フリーボディ側に5㎜のアーレンキーを差し込みシャフトが空回りしないようにする。
玉当たり調整ナットの取り外し
2.5㎜のアーレンキーでネジを緩め、指で反時計回りに取り外す
玉当たり調整ナット外し後
シャフトを抜くため、金属部のカラーを先の細いもので取り外す
シャフト抜き出し後
カラーを取り外し、シャフトを引き抜いた後、ダストシール(白い部分)を破損しないように取り外す
ベアリングの取り外し洗浄
樹脂製と思われるリテーナー(ベアリングの台座)を取り外す。ベアリングが外れて紛失しないよう注意
ベアリング取り外し後
グリス汚れがあるので、洗浄する
シャフト部分も洗浄
ベアリングの紛失、ダストシールの摩耗に注意
グリスアップ・組立
グリスアップ
詳細は割愛
汚れたグリスを洗浄し、新しいグリスを施す
元の手順通りに組み立てる
先の細いグリスガンタイプであると便利である。
FINISHLINEのセラミックグリスを使用
スプロケットの取り付け
取り外しとは逆の工程で、ベアリングを取り付けシャフトの挿入・フリーボディの装着・スプロケットの取り付けを行う
フロントホイール グリスアップ(参考)
基本的には、リアと同じような作業である
フロントもリアと基本的には同様に
玉当たり調整側のロックナットを緩めて、シャフトを抜き出したいが、逆側が緩むことがある。
下記は個人の判断・責任の元に参考情報として
玉当たり側のロックナットを緩めたいが、逆側が緩んでしまう場合シャフトが抜き出せない逆側のロックナットを少しネジを緩めて、14㎜のスパナが入るスペースをつくる。
ここにスパナを当てる場合、薄型スパナ(レンチ)であるとアルミ部分を削ってしまうので注意(写真では、以前の試行錯誤の結果により削った跡がある)
緩んだロックナット側
少しネジを緩めて、14㎜のスパナが入るスペースをつくる
ここにスパナを当てる場合、薄型スパナ(レンチ)であるとアルミ部分を削ってしまうので注意(写真では削った跡がある)
14㎜のスパナ活用
14㎜スパナと5㎜アーレンキーの2本を差し込み、アーレンキーを締め込みスパナを固定させる。
その後2本を握りこむとシャフトが固定され、玉当たり調整側に差したアーレンキーを回すとロックナットを外すことができる
まとめ
ZONDAホイール(C17)のスプリングワイヤ交換について
作業自体は難しいものではない(洗浄・グリスアップ含めて1時間程度)正ネジ・逆ネジが存在するので事前にYoutubeや書籍などで確認経年走行により、グリスが固着し「ねじ」を外すのに力がいる場合がある。
自身でメンテナンスを行うことで、自転車に愛着が沸くし大切に使い続けることが可能である。
今回使用した工具類(同等品含む)
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