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上記写真は2022年9月撮影
はじめに
- 福岡県宗像市で世界遺産登録「沖ノ島」に関連する施設を「大島」でまわってきた
- 宗像三女神について
- キャンプ場所・大島までのアクセス方法・自転車での所要時間(2時間ほど)について
「沖ノ島」は、九州本土から約60km離れた玄海灘に位置する島である。
2017年(平成29年)に「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群の構成資産の一つとして、ユネスコにより世界文化遺産に登録された。
この島は「神宿る島」ということで一般人の入島が禁止されている。
(島全体が御神体のため上陸不可)
島は全域が宗像大社の私有地であるため、まず大前提として宗像大社の許可が無ければ(公権力の行使を除いては)島に上陸、立ち入ることはできない。
沖ノ島 – Wikipedia
「沖ノ島」手前にある「大島」に関連遺産として施設が多く存在することから、福岡県宗像市にある神湊(こうのみなと)港よりフェリーで30分ほどでアクセスできる「大島」に赴き、自転車でまわってきた。
天気が良いと「大島」より「沖ノ島」を眺めることができる
宗像三女神とは
宗像大社は、日本神話に登場する日本最古の神社の一つです。御祭神は、天照大神の三女神で、沖津宮、中津宮、辺津宮にそれぞれ祀られ、この三宮を総称して、宗像大社といいます。
宗像大社 公式ホームページ | 由緒
・田心姫神 たごりひめのかみ
・湍津姫神 たぎつひめのかみ
・市杵島姫神 いちきしまひめのかみ
『日本書紀(720年)』には、天照大神から宗像三女神へ「歴代天皇をお助けすれば、歴代天皇が祀るでしょう」という言葉が残されています。これは宗像が日本における最初の国際港であったため、海外との外交、貿易、国防的な機能を果たせば、天皇が祀るとされ、それは沖ノ島から出土した約八万点の国宝からも国家祭祀の痕跡が裏付けています。
国家祭祀とは、天皇の遣い、勅使(ちょくし)が現地に赴いて、祭りをするというものですが、宗像における国家祭祀は出土した国宝の品々から、かなり大規模ではなかったかと推測されています。沖ノ島の出土品は四世紀から九世紀のものが多く、その間、国家祭祀がどの程度行われたかは明確ではありませんが、古い記録などからも天皇の勅使が宗像に遣わされたことを知ることができます。
まとめると、この様に理解できる。
日本神話に登場する、天照大神(あまてらすおおかみ)の娘
沖ノ島 沖津宮・・・長女:田心姫神 たごりひめのかみ
(沖ノ島は入島できないので、大島北部に位置する宗像大社沖津宮遙拝所より眺める)
大島 中津宮・・・次女:湍津姫神 たぎつひめのかみ
(大島南部に位置する宗像大社中津宮)
宗像大社 辺津宮・・・・三女:市杵島姫神 いちきしまひめのかみ
(福岡県本土にある宗像大社)
世界遺産のまち「むなかた」である
「大島」へのアクセス
福岡県宗像市にある神湊(こうのみなと)渡船ターミナルより「大島」に移動できる。
大島は、周囲約15km、人口約700人の島で小高い山林や原野が島の大半をしめており、宅地は海辺の南側に集まっています。四方を海に囲まれているため、無霜地帯という特殊な地勢です。近海は、豊富な魚介類を育む筑前海域有数の漁場となっており、漁業が島の基幹産業です。近年では、恵まれた自然環境を活かした観光・レジャースポットとしても注目を集めています。
大島 – むなかた観光ガイド
乗用車・自転車などを載せられるフェリー「おおしま」は一日5便往復(約25分)
速度が速いが、車両は載せられない旅客船「しおかぜ」は一日2便往復(約15分)
上のスポットを順番にまわっていこう。約2時間ほどの所要時間であった(自転車:ロードバイクにて)
「大島」に到着したら、まず「大島渡船ターミナル」へ向かおう。
(私は立ち寄らずに島巡りをしてしまった、、、)
建物内売店にて、観光案内パンフレット、レンタルサイクル(電動自電車)受付、パンやカップ麺などが販売している(18:00まで)。車で観光する場合は、車両をフェリーに乗せるのではなく、島内レンタカーを活用したほうが安価である。
非常によくできているパンフレットである。おすすめ観光コース、民宿・飲食店・バス・フェリー時刻場が掲載されてる
18:00を過ぎると、島内で開いている売店が存在しないため補給が難しくなる(島南部に自動販売機はある)。計画的に。
観光ルート
観光する時間を含めて島内一周 約2時間程、ロードバイクでまわった。島内は南部以外は平坦がなく、斜度15%を超える激坂区間も多く存在する。また道はガレており下りは特にスリップに注意する必要があった。
徒歩でも観光が可能で、巡回バスもあるが、時間的な余裕がもてるといい。
また大島港フェリーターミナルで、電動自転車が借りられるため、このようなものを利用するのも一手である。
宗像大社中津宮
上記の地図(宗像大島MAP)④に位置する、宗像三女神・次女:湍津姫神 たぎつひめのかみ が祀ってある
大島港ターミナルより一番近いスポットである。
大島灯台
宗像大島MAP①付近に存在する場所である。天気が良いと「沖ノ島」を眺めることができるが、霞んでおり残念ながらはっきりと確認することができなかった。
風車展望所・砲台跡
宗像大島MAP②付近に存在する、大島北部に位置する場所である。小高いところに向かう途中に乗馬場が確認できた。この日は観光客が乗馬で風車展望所まで向かっているのを確認できた。
御嶽山展望台
宗像大島MAP③付近に存在する、大島中部に位置する場所である。約200mの標高に位置しており、斜度15%が続いていく。普通のシティサイクル車では進むことはできなかったであろう。
宗像大社中津宮とは登山道でつながっており、徒歩で進んでいくことも可能である。
宗像大社沖津宮遙拝所
宗像大島MAP⑥付近に存在する、大島北部に位置する場所である。「沖ノ島」は女性禁制かつ、一般入島が禁止されているため、ここから「沖ノ島」沖津宮を参拝するために建てられたものである。
沖ノ島 沖津宮・・・長女:田心姫神 たごりひめのかみ
(沖ノ島は入島できないので、大島北部に位置する宗像大社沖津宮遙拝所より眺める)
壮大な風景の中に存在する遙拝所である。私が訪れたときは「沖ノ島」をはっきりと確認することはできなかったが、時間帯によっては確認ができた方もいるかもしれない。
夢の小夜島
宗像大島MAP⑦付近に存在する、大島南部に位置する場所である。このあたりから海水浴場を兼ねた公園として島民もおおく確認することができた。またカフェ・コインシャワーなどもあり、民宿も位置する場所である。
潮の兼ね合いで、見える景色がかわってくる幻想的な場所である。
港湾運動公園(キャンプ場所)
宗像大島MAP⑤付近「うみんぐ大島」という、釣り施設・プレジャーボードの体験施設の隣に位置する広いグラウンドである。宗像市のホームページで「キャンプ可」であることが確認できた。利用条件として島の駐在書に電話を入れ、利用する旨を伝える必要がある。
無料でつかえることから、利用客のマナー問題(ゴミ放置・遅い時間まで騒ぐ)などを抑止することからである。
公園内にトイレ・手洗場があるシンプルな場所であったが、無料である。
私と同じフェリーで大島に渡ったキャンパーさんもここにテントを張っていた。
この大島は漁業の町である。島の大半の方が漁に従事されているとのことで、夕食は海産物を楽しみにしていたのであるが、島内のお店(3店)がすべて空いていない、、、
どうやら漁から帰ってきた打ち上げなどで、一般客に対して開店をしていなかった様子である。
残念ながらこの日は、手持ちのパスタを湯がいて食することにした。ビール・飲料水は幸いJAが運営する販売所で確保することができたのが幸いである。
貴重なビールを購入することができた
宗像大社辺津宮
大島ライドの翌日、フェリーで九州本土へ戻る。宗像三女神を巡る旅はまだ完結していない。
到着した神湊港より3kmほどの距離だろうか。最後に宗像大社辺津宮に訪れて、この旅の完了である。
宗像大社 辺津宮・・・・三女:市杵島姫神 いちきしまひめのかみ
最後に交通安全のお守りを購入した
宗像大社辺津宮内にある、資料館【神宝館】
沖ノ島のから採掘された貴重な約8万点の神宝のすべてが国宝に指定されているとのこと。
まとめ
9月上旬は、暑さも少し和らぎ走りやすい気候であったのが幸いである。
現在福岡県北九州市小倉に単身赴任をいているが、宗像までライドを行くことがあっても、フェリーをつかって「大島」に行く機会がなく、突発的であったがキャンプ道具をリュックに背負い敢行(観光)した。
大島に訪れる前に、前泊として宮若市でもキャンプを行っているので、2泊3日の旅路であった
リュック込みで約6kgと肩への負担が大きかったが、近距離(一日50km程度)であったので問題はなかった。
【沖ノ島】をはっきりと確認することができず残念であるが、「世界遺産に関連した」非日常的な風景・歴史を感じることができた。
北九州小倉から約40kmほどで宗像神湊港まで行くことができる。
今度は日帰りで島内ライドを行い【沖ノ島】の確認と、玄界灘の海鮮を賞味したいものである。
FUJI
体力低下が否めないアラフィフチャリダー、気持ちだけは30歳代前半
- 出生:1970年代生まれ 埼玉県
- 体格:身長184cm 体重71kg
(2022年9月現在)
- ロードバイク歴:10年
(年間走行距離10,000㎞程度) - ライドスタイル:
ブルベ歴:
【SR達成】2017~19・2021~22年
:
2022年RM1350(鹿児島~富山)1/2日本縦断
バイクパッキング:
東北縦断・四国一周など
ファンライド・Zwift
- メインバイク:TREK Émonda SL5
- セカンドバイク:GIANT DEFY2
- メンテナンス:主にセルフ