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はじめに
- 2024年4月27日R熊本主催・熊本市発の400㎞ブルベ
- 阿蘇の周りを走行するルートで、獲得標高は4700mほど
- 初日に雨に降られ、翌朝の霧区間があり、道中の寒暖差が大きいライドとなった
- 24時間10分(スタート27日13:00・ゴール28日13:10)で完走認定の見込み
- エントリー8名中完走7名(DNS1名・DNF0名)であった
2024年GW初日に開催された、400㎞ブルべに参加をした。
今回は阿蘇内牧(あそうちのまき)を目指して、各主催者が設定した7本のBRMおよびポピュレール(AJ福岡主催2本・AJ広島1本・R熊本2本・AJ長崎1本・AJ鹿児島1本)のゴールが玉入れのごとく集結する
それぞれの主催者が設定したルートにて、一つの目的地を目指すのは【Fléche】に近い感がある。
ゴール後の温泉ならびに、参加者との交流宴会がご褒美となる。
R熊本主催・熊本市発の400㎞ブルベであるが、熊本市をスタートして、反時計回りに阿蘇の周辺を通り、最後は標高1330m牧ノ戸峠を経て阿蘇内牧を目指す。
今回の400kmを走行する設定時間を、仮眠含めて24~25時間台を想定。
後半100㎞で2000m登坂が控えていることから前半は抑えめに走行する計画を立てた。
スタート前
天候
全国的にGW序盤の天候不安により雨の懸念があり。
山岳地域を通ることを考慮しても25℃~13℃前後の気温が想定される。
場所により夏日(25℃)を超える気候が想定されるため、半袖・短タイツを基本にセッティング。
アーム・レッグウォーマはサドルバッグ内に入れていたが、今回のブルべコースでは使うことがなかった。
防寒・雨天の際にバーサライトジャケット(レインジャケット)を羽織ることで気温に対応できた。
Rapha コアジャージ・ビブ
モンベルジオライン
春秋用ソックス、カステリ製アーム・レッグウォーマ
(必要に応じて重ね着)
モンベル バーサライトジャケット(レインジャケット)
スタート前準備
長崎から熊本までは高速バスで移動。
スタート地点の【武蔵塚公園】は、高速バス乗り降り場(武蔵ヶ丘バス停)から1㎞未満のところにある
【武蔵塚公園】であるが、剣豪・宮本武蔵から名づけられている土地である。
この時期であるが、宮本武蔵顕彰祭が開催されていた。
宮本武蔵の命日にあたる5月19日周辺で、宮本武蔵の偉業を顕彰するため毎年開催されているとのこと
二刀流の剣豪・宮本武蔵(みやもとむさし)はその晩年を熊本で過ごし、熊本の千葉城(ちばじょう)にあった家で、62歳の生涯を閉じました。熊本時代は、肥後藩主細川忠利公(ほそかわただとしこう)の客分として招かれ、金峰山の霊巌洞(れいがんどう)という洞窟で「五輪書」を完成させ、茶や書画の道にあたるなど、剣と人生の集大成ともいえる時期を過ごしたといわれています。その死後も藩主を見守りたいという遺言から、参勤交代の行列が通る大津街道(おおづかいどう、現在の県道337号)沿いに墓が建てられ、そこが現在の武蔵塚公園となっています。宮本武蔵の墓所は熊本市にはほかに数ヶ所、また熊本県外の数ヶ所にも存在し、その偉人ぶりがうかがえます。園内には、ニ刀を携えて立つ武蔵のブロンズ像も置かれ、日本庭園や茶室などもある緑多い静かな公園となっています。
武蔵塚公園 | 観光地 | 熊本市観光ガイド
エントリーは8名であったが、ひとりはDNSであった。
今回の参加者の中には関西から来られた参加者もおられる。
みな顔つきが精悍で、脚の筋肉が出来上がっている。
安易に今年度400㎞を走行していないから、という理由でいきって参加したのは私ぐらいであろうか、、
武蔵塚公園~宮崎県日之影町 0㎞~106㎞
スタート直後から上空の雲が気になるところで、熊本県益城~宮崎県高千穂を過ぎた日之影町 あたりまで数時間は雨にさらされる。
今回の参加者はみな健脚の方である。
スタートして早々、直線で離れてしまい、信号で千切れてしまった。
道中長いこともあり、焦らず自分のペースで前に進むことにした。
まずはPC1:36㎞地点のファミリーマート熊本美里三和店と、PC2:52㎞地点の通潤橋ミエルテラスを目指す。
スタートから約52㎞地点・PC2に設定されている【通潤橋ミエルテラス】を撮影したのは15:48頃である。
そのころには雨脚が強くなり、ここでレインジャケットを羽織って走ることにした。
通潤橋について
通潤橋は、1854年(嘉永7年)
四方を河川に囲まれた白糸台地に農業用水を送るため建設された
石造アーチ水路橋です。この橋は、通潤用水と呼ばれる水路の一部であり、北側の取入口から橋の上に設置されている凝灰岩製の通水菅を通って、 白糸台地のある南側へ水が吹き上がる仕組みになっています。通潤橋を渡った水は 白糸台地上の約100haの水田を潤しています。
通潤橋について – 通潤橋
通潤橋から約50㎞進んだところが、宮崎県日之影町にあるPC3:宮崎交通大人集落入口バス停である。
雨が降ったり止んだりを繰り返しながら、進路を西東に取っていく。
風が強くなかったことと、土砂降りでないのが幸いであった。
日が長くなったものだ。
PC3に指定されている、宮崎県日之影町のバス停に到着したのは18:24であった。
この頃は雨が上がっていたが、今後の冷え込みを考えてレインジャケットは羽織ったままで、進むことにした。
宮崎県日之影町~延岡市~大分県臼杵市 106㎞~229㎞
五ヶ瀬川を眺めながら、風情を感じて走っていく。
交通量がほとんどなく、のんびりとした時間が過ぎ去っていく。
五ヶ瀬川沿いを西東側に進み、宮崎県延岡市PC4:ローソン 延岡日の出町店を目指していく。
延岡市あたりで、腰を下ろして食事を摂ることを考えていた。
上空が暗くなりつつある時間帯であったが、まったりゆったりと、癒されながらサイクリングを楽しむ時間帯となった。
最近、交通量の多い国道を走る機会が多かったことも理由であろう。
日が沈んで本格的な夜間走行に入る頃には、先日の宇城600㎞ブルべでご一緒した延岡のKさんと、奈良から遠征で来られたMさんが後ろから合流する形になった。
走行ギアを上げて、わたしよりも若いお二人に引き連れてもらう形で、延岡に到着したのは20:00頃であった。
スタートして約7時間ちょっとである。
PC4のローソンでレシート入手後は、ローソンから数メートル手前にある丸亀製麺で食事休憩をとることにした。
一緒に到着したKさんはすぐにリスタートし、Mさんは辛麺発祥の店に寄り道をされるとのこと。
みな休息のタイミングはそれぞれである。
わたしは、ここまで腰を下ろした休憩をしていなかったこともあり、30分ほど食事休憩にあてることにした。
延岡市をリスタートして大分県佐伯方面へ国道10号線を北上していく。
約80㎞先のPC5:ファミリーマート臼杵野津町店までは、1回左折する(国道10号線のまま)だけでたどり着く、緩やかな登り基調で交通量が多くない道のりとなる。
近くにコンビニらしき店は見当たらない。
日が変わり、4月28日0:47には、臼杵市のファミリーマートに到着した。
ここまで229㎞・スタートから11時間47分で走行Ave.19.4㎞/hのペースであった。
(Ave.15㎞/hで計算した貯金は3時間30分)
数分後には、途中休憩を挟んでおられた、奈良から遠征のMさんも到着。
ここでは、身体のだるさ・眠気は感じていない。
次の80㎞先の別府市で、ゆっくりと休息をとる予定にしていたため、ここでは先に進むことにした。
別府からゴールまでは本格的な登り区間となる
大分県臼杵市~大分市~別府市 229㎞~307㎞
風が弱いこともあり、寒さは感じない。
道中指定されたPC6(フォトチェック)ならびにPC7別府市ローソンを目指していく。
大分県臼杵市のPC5ファミリーマートから、約46㎞先に指定されているのが大分市佐賀関(さがのせき)バス停である。
その後、42㎞あまりを走れば、別府市内へ到着する。
臼杵市から大分市佐賀関までは海岸線沿いを走っていたが、道が真っ暗で海を感じることがほとんどなかった。
佐賀関港と四国・佐田岬の三崎港の間には、国道九四フェリーが就航している玄関としての役割、漁港業、そして製錬業の工業地帯となっている。
夜間で周りを見渡せるような状況でなかったのが残念であったが、製錬所のライトアップがキレイであった。
大分市佐賀関から2時間ほペダルを回した4:30過ぎであろうか。
ここまで300㎞程走ってきた。
ブルべペースリミットのAve.15km/hと比較すると4時間30分ほど貯金ができている。
別府からの残り100㎞で2000m以上登ることを考えて、休憩は必要である。
別府市内のジョイフルにて、少し早めの朝食と大休憩をとることにした。
(滞在時間として2時間ほどを予定)
塩味があるものを欲していた
塩味を欲している身体に染み渡るパスタが美味しい。
そして、臀部の保護クリームや日焼け止め等の処置、ならびにサプリメント摂取やデバイス類の充電を行いつつ、少し目を瞑り休息に充てさせていただいた。
しかしジョイフルはファミリーレストランであって、個室のあるホテルではない。
日が昇り始める6時前には、団体をふくむ多くの客の来店が生じており、早朝とは思えぬにぎやかさがあった。
予定では7時ごろにリスタートを行う予定であったが、目がさえたこともあり前倒しにすることにした。
とはいえ、食事を含めて1時間ちょっとゆっくりできたのはありがたい。
ジョイフルから3㎞ほど走ったところが、指定されている別府市内のローソン(307㎞地点)である。
阿蘇出身のNさんと一緒に到着した。
レシートは6:09である。
ここではカフェインを投入する程度にした。
ゴールまでの残り93㎞で2100mほど登坂が控えている。
ゆっくりでもいいので、ペダルを回していれば到着するだろう。
こういう精神をもって、先に進むことにした。
別府市~城島高原~牧ノ戸峠~阿蘇内牧 307㎞~401㎞
晴天とは言えない別府市内をリスタート
ここから先は車やバイクの交通量が増大する道のりとなる
注意を払いながら、坂を上り始める
別府市から城島高原を抜け、由布院から九重を経て牧ノ戸峠(標高:1330m)を目指す。
別府から湯布院までは、2週間前に走った宇城600㎞と同じコースである。
1か月以内で2回登るとは、と思いながらも斜度感覚があるので、無理をせずペダルを回していく。
標高760mほどの城島高原まで到達したのが7:50頃である。
この時間帯であるが、交通量は増えてきているが、渋滞は起こしていない。
ゴール後の他の参加者の方に伺ったら、もう少し時間があとになれば車の渋滞がひどかったとのこと。
城島高原から少し下り由布院へ到着したあとは、今回のコースで最高標高地点である牧ノ戸峠までひたすら登る区間となる。
この辺りから、山の天候であった。
青空で明媚な光景が目に入るとともに、霧が多く存在しておりダウンヒル区間は怖さを感じるほどであった。
この霧は走行正面の把握がしずらいとともに、後方からの追突される懸念も生じる。
手持ちのテールライトを4つ(ヘルメットライト・リアビューレーダー含む)点灯させる
リアビューレーダーを頼りに後方車の存在を確認
通り過ぎる車との横間を極力とるように心がけて下っていく
今回ほどリアビューレーダーの存在はありがたかった
霧雲区間は非常に寒くレインジャケットを羽織ったが、霧雲を抜けると暑さ感じる。
寒暖差を短時間で繰り返し感じることとなる。
由布院を通り過ぎ、登り始めるころは雲は厚いが霧がなくなっていた。
4月28日11:36に撮影(AVE.16.3km/h) 369㎞地点
別府市内のローソンを出発したのが6:15ぐらいであり、そこから5時間20分ほどで牧ノ戸峠に到着した。
長者原から牧ノ戸まで(5.11km・287mUP:平均斜度5.6%)は、時速10㎞を下回っていた。
(STRAVAセグメントより)
とにかく脚に力が入らない。
しかしGarminサイクルコンピューターが表示している残りの登坂は200mほどとなっている。
牧ノ戸から下りを経てミルクロードに入り、大観峰の登り(およそ200mほど登る)で終りとなる。
この大観峰までの登り区間で、宇城600㎞でも一緒になった風来人さん(@FuRaijin3)にさっそうとパスされた。
風来人さんはこの最終付近で脚がよく回っている。
わたしはとっくにへばっている、、、
内牧に到着する前に食事を摂って休憩をしたいところであったが、レストストアや道の駅は多くの観光客で入れる状態ではなかった。
風来人さんから遅れること10分ぐらい、やっとファミリーマート阿蘇内牧店に到着した。
4月28日13:10に撮影(AVE.16.6km/h) 401.4㎞ スタートから24時間10分
ゴールチェックは内牧温泉内の旅館・金時であるが、ゴール証憑をレシートにて取得する。
熊本400㎞のスタートは昨日27日の13:00であり、他のAJ主催のコースは200㎞を早朝スタートしている。
旅館のチェックイン前に到達するのは、熊本400㎞の参加者からということになったのである。
リザルト
スタートから24時間10分後の翌13:10(AVE16.6km/h)に到着 401.8km走行
獲得標高:4724m(Garminサイクルコンピュターより)
TSS:672
阿蘇内牧温泉にて
4月28日ゴール後
阿蘇内牧のファミリーマートから1㎞もないところに、今回の最終目的である旅館金時に到着。
AJ福岡・AJ長崎・R熊本のスタッフの方も集合しており、準備を始められていた。
ありがとうございます
旅館にチェックインとともに、温泉で汗を流し、ウェア類を洗濯して、宴会までの仮眠で身体を休める。
17:00前後には多くのブルべライダーがそれぞれ参加されたコースを完走され、集まってこられた。
テレビ局の取材が入っているコースもあり、旅館の玄関前は賑やかであったと推察される。
その時間帯であるが、私は睡眠を優先させてしまった、、、
GW期間ということもあり、九州外の地域から参加された方との交流となった。
400㎞24時間近く走行した身体には、お酒の刺激が強かったため、長い時間の参加ができなかったのは残念であるが、楽しませていただきました。
あらためて、各主催者のスタッフの方々に御礼申し上げたい。
4月29日チェックアウト後
4月29日(月)の朝から、阿蘇地域は雨脚が強い
周辺のサイクリングを行う天候でないため、電車を乗り継いだ輪行で帰路につくことにした
以前阿蘇駅は【ワンピース】像を巡るブルべで訪れた場所であるが、駅側から見る景色は別物であった。
(ウソップ像は、阿蘇駅と隣接している道の駅との間に設置されている)
残念ながら雨により、阿蘇近辺の散策ができなかったが、Kyousuke Tさん(@gios_kyousuke)さんらと今後の予定を話しながら阿蘇駅で1時間ほど特急電車を待つことに。
特急と新幹線を3回ほど乗り換えを行い、長崎駅に到着したころは雨が上がって、太陽が出迎えてくれた。
自宅に無事に戻ってブルべが完了となる。
言葉を追加するのであれば、雨にさらされた自転車を労わって(メンテンナンスをして)あげて、今回のブルべが完結するのである。
後日、BB回り・プーリーなどにグリスを施し、摩耗したブレーキパッドの交換をしてあげたことにより、私の遠征ブルべが完結した。
ありがとうございました。
またどこかであいましょう。
各主催者が用意したコースにて、一つ目的地に向かう「玉入れ」
多くの方との交流もあり、楽しめたブルべとなった
FUJI
体力低下が否めないアラフィフチャリダー、気持ちだけは30歳代前半
- 出生:1970年代生まれ 埼玉県
- 体格:身長184cm 体重72kg
(2024年5月現在)
- ロードバイク歴:10年
(年間走行距離10,000㎞程度) - ライドスタイル:
ブルベ歴:
【SR達成】2017~19・2021~23年
:
2022年RM1350(鹿児島~富山)1/2日本縦断
バイクパッキング:
東北縦断・四国一周など
ファンライド・Zwift
- メインバイク:CANYON Ultimate CF SLX
- セカンドバイク:TREK Émonda SL5
- メンテナンス:主にセルフ
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