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2022年2月3日:体裁修正
※写真は2021年11月28日8:30頃撮影(延岡市北方町)
※上記写真はイメージ
はじめに
2021年11月27日(土)7:00福岡市内スタートの600㎞ブルベ(ゴール制限:40時間 11月28日(日)23:00)
天候は「晴れ」、降雨・強風の恐れなしのサイクリング日和
日中の寒暖差は20度近くあり、適正なウェア選択(レイヤリング)が求められた
→秋用15度対応をベースに、ウインドジャケット・中綿入りジレ・ウインドブレイクジャケット(5度対応)を適宜重ね合わせることで上半身の寒さはしのぐことができた
夜間のダウンヒル区間が存在するため、より光量の大きいライトの準備が必要であった
→ダウンヒル区間は3つのライトを用い、合計1000ルーメンほどを確保で対応できた
結果:37時間44分で完走(現在申請中)、1000m級山岳を3つ登坂することで、いままでで一番ダメージを受けたブルベだった(参加者20名中:完走 12,DNF 6, DNS 2とのこと)
→紅葉も終わりを迎えており、もみじを鑑賞することはできなかった(写真なし)
PC1(約219㎞地点)までは上記の投稿にてまとめてみた。
今回は、PC1以降の2021年11月27日18:10~(スタートから11時間以降)の内容となる。
PC1 ファミリーマート サンロード免田店219㎞地点 ~フォトチェック2「不土野峠」254㎞地点
PC1での休憩時間は30分はかかっていないと思う。
ここからは補給できるポイントが100㎞以上はないと思うため、ジャージのポケットにはパンや和菓子など準備を整えて出発した。
PC1から20㎞ほど走ったころから、登坂区間が始まる。
初日の難関ポイントである「不土野峠」である。
1000m越えの登坂区間であるが、夜間走行になり寒さ対策が必須である。
事前に「カフェインタブレット200㎎相当」を入れることにした。
約15㎞の距離を標高1100m弱までアプローチしていく。最大勾配は13~15%ほどであろうか。
この区間の序盤は途中で合流した「TETSU」さんと会話をしながら登っていくが、途中私の方がタレてしまい遅れてしまう。
ほとんどの区間を一人で確実に登っていくことになった。
ここで意識をしたのが、踏ん張って汗冷えを起こさないよう、確実にペダルを回すことを心がけた。
PC1スタートから3時間弱だろうか、21:24に254㎞地点の 不土野峠 に到着した。
当初の予定では、21:00~22:00ぐらいの到着を想定していたため、ペースとしては悪くない。
(ここまでコンビニなどの休憩時間は少なめであるが)
この頂上で気温は0度前後であり、これからはダウンヒル区間で一気に体が冷えてしまう。
フロントバッグに搭載していた「ウインドブレイクジャケット」を重ね、インナーグローブを使い二重体制にし、万全の体制でダウンヒル区間に臨んだ。
フォトチェック2「不土野峠」254㎞地点 ~PC2 セブンイレブン 日向都町店350㎞地点
ここからのダウンヒル区間では「寒さ」対策は十分であったが、路面状態が凸凹かつ工事区間も多く存在し、未舗装区間や鉄板が敷かれている区間などスピードを最大限に出せず、慎重なダウンヒルをせざる得なかった。
街灯がほとんどないダウンヒルであったので、ライトを3灯体制でしっかりと路面を照らすこと(安全重視)を心がけた。
ハンドル(ブルベマウント):OLIGHT RN1500 ローモード(300ルーメン)→夜間のメインライトとして使用
ハンドル(ブルベマウント): Moon METEOR VORTEX PRO(120ルーメンモード)→デイライト(昼間のトンネルなどで使用)
フロントホイール(ハブマウント):Moon METEOR STORM PRO(1100ルーメンモード)
→こちらのライトは8月の北海道ブルベの際、水没で電源が落ちてしまいショートしたものだが、なんとか使えることができた
これとヘルメットライトを用いたため、約50㎞のダウンヒル区間(2時間と想定)は安心して上記で対応ができた。
(仮に Moon METEOR STORM PROが使いものにならなかったとしても、予備の もう一つ持ち合わせていた Moon METEOR VORTEX PROを最高照度(1100ルーメンモード)で対応を考えていた。
余談であるが、先日のAmazonセールで「 OLIGHT RN1500 」が6000円代で購入できるのだが、 OLIGHT RN1500 を2つ体制で運用している方も多いかもしれない。
しかし私の環境下では、現在の資産を最大限生かす(考える)こともブルベの楽しみであると考えている。
当初の予定では翌28日(日)2:00~3:00の到着を予定していたPC2に2:02(スタートから19時間後)到着。
ほとんどの方はこの日向市で「宿」を抑えているようだ。
今回の私のプランでは、日向市に予定通りに到着できるかわからなかったため、今回宿泊は抑えていなかった。
このあと20㎞ほど走って「延岡市」まで進むか、PC2付近に存在する24時間対応の「インターネットカフェ」「ファミリーレストラン」「マクドナルド」は事前に確認していたため、その時の体調に応じて考えようと思っていたのである。
ブルベペースの15㎞/hで考えると、PC2は6:24がカットオフとなる。
この時点で4時間ほど貯金はできているため、今回は「インターネットカフェ」で仮眠をとることにした。
丁度ルート上にこの 「インターネットカフェ」があるため、3時間ほど仮眠できた。
マットで横になれるというのは至極幸せなことと改めて感じた。あっという間に睡眠に入ったものと思われる。
スタート時の入り口を確認してみると、2名のロードバイクが駐車してあったので事前にリサーチされていたのであろう。
6:10頃にはスタートできた。
PC2~通過チェック ローソン 延岡瀬之口町店371㎞地点~ フォトチェック 高千穂神社422㎞地点
この日も雨の心配・強風の心配がない。
ただ日中は汗ばむ陽気になるだろう。
この日1時間ほど走行し、28日7:08に 通過チェック ローソンのレシート入手。
ここまでブルベペースである15㎞/hの到着である。
ここから50㎞走行の422㎞地点「フォトチェック 高千穂神社」である。
ここまで1000m級の山岳区間を2か所クリアしてきたが、高千穂地域も1000m近くアプローチしていく。
逆に言えば、ここを乗り切れれば「完走」の目途が立つ。
しかし今回のブルベでは、忘れ物が存在していたのである。
お尻の擦れを軽減するクリーム「Protet J1」を車の中に忘れてしまったのである。
やはり定期的に塗布していたブルベと比べると、このあたりでお尻のダメージに差がでてくる。
いわゆる摩擦が生じて山岳区間のシッティングが持続できなくなってきた。
この先、ダンシングをの距離が増えてくると、膝の痛みや、大腿部に疲労が生じてしまう。
ここでは無理にペースを上げることはしたくない。
細かいアップダウンを繰り返しながら10:16に「高千穂神社」に到着。
丁度昨日から何回か遭遇していた参加者の「S-WORK」乗りさんと一緒のタイミングで、ポイント到着。
残念ながら奥に進んで「もみじ狩り」をする余裕はなかった。
この先気温が上がって(この日の予報は最高20度弱)いたため、一気に秋用ジャージのみで服装を整えた。
フォトチェック 高千穂神社~通過チェック ローソン 柳川糀屋町店~ファミリーマート 福岡玉川店/ゴール
勘違いをしていた。
フォトチェック高千穂神社まで到着できれば、あとは下り基調と思い込んでいたのである。
結果は、この先500mほど登坂ることになっていた。
なんとか登ることができたが脚と腰の張りが強くなってきた。
ペースとしては450㎞過ぎまでは15㎞/hであったが、昼食でこのブルベ2回目の「弁当のヒライ」でラーメンを食し、リフレッシュ。
一気にダウンヒル区間に臨むことができた。
28日(日)日没前に、通過チェック ローソン 柳川糀屋町店548km地点に到着(17:31)
これがDNFしなかった理由でもあるだろう。
最後50㎞ほどであるので、残り3時間もかからない、といった会話を交わすことができた。
最後のチェック(ローソン)でレシート入手すれば、佐賀県背振峠(400m)を登るだけである。
背振峠は何回かブルベで通っていたためコース勾配等が頭に入っており、精神的には楽であった。
登り始めてから30分ほどで料金所到着し、ダウンヒル用にウェアを完備して約1時間30分後にはゴールする見込みであった。
ここまでくると、完走できると安心したのだろう。
頭のリミットが外れたのか、最後無駄にスプリント強度で福岡市内を駆け抜け、20:44にはゴール区間のレシートを入手。
スタートから37時間44分である。
最後に
パワーメーターから算出したTSSは10月2日松山600㎞よりも少ないが、精神的・体調などを踏まえると今回のブルベは堪えるものがあった。
山岳区間の寒暖差も影響しているのであろう。
あまり制限時間を考えたことがなかったが、450㎞地点まではギリギリのペースだったので少し焦りもあったが、身体が何とか最後までもってくれた。
今回のブルベは、立ち寄るポイントを極力少なくし、長く走る戦法であったが、多くの猛者(参加者)に簡単に抜かれてパスされてしまった。
(エベレスティングや、毎月2000㎞以上走行されている猛者ばかりなので、実力差は当たり前なのだが)
ただこの難易度が高いと思われるコースをなんとか完走できたのは励みになった。
寒暖差の対策もしっかりできた。
峠区間が多いこのコースで、ライト(バッテリー)のマネジメントもできたのは今後の糧になるだろう。
しかし、この記事を書いている4日後も身体のダメージが抜け切れていない。歳を重ねるとは残酷なものだ。
しばし休息期間にあて、次のブルベ日程と休暇カレンダーをにらめっこしよう。
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