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2022年2月3日:体裁修正
今回の投稿は「参考情報」として認識してください。
当方の環境での情報が含まれているため、すべての方に該当できる情報ではありません。
特に「カーボンフレームや製品」では、車種によるフレームの形状の違い・誤った工具の使い方・適正な締め付け(トルク)ができない場合、破損につながる恐れがあります。
メンテナンス時に「自分ではできない」「違和感を感じる」と判断したら、無理をせず専門店に相談をしてください。
はじめに
リムブレーキ車である2015年式のTREK emondaのメンテナンス
約1年半ぶりのオーバーホールメンテナンス(約8000㎞走行)
私の自転車歴10年メンテレベルで5日間:約10時間ほど(ベアリング洗浄、ワイヤー類交換、ねじの増し締めなど)であった
特殊な工具はあまり持っていなく、使用したのはアーレンキー・ツールキット・トルクレンチ
※行わなかった作業:BBベアリングの交換(圧入工具をもっていないため)、ホイールのフレ取り(フレ取り台をもっていない)
ロードバイクの性能を維持するために、消耗品の交換を含む定期的なメンテナンスは必要である。
専門店でもメンテナンスを受けることができるが、どうしても費用を気になってしまうこともあるだろう。
フルメンテではおよそ30,000円前後+部品代といったところだろうか。
費用を惜しんで、メンテナンスを放置というのは、事故などにつながる恐れが生じてしまう。
今回自分自身でオーバーホール洗浄を行った。
自分で行うことによって時間は消費するが、出先の際にトラブルなどに柔軟に対応できる術を身に着けることができる。
下記は、私が感じる点であるが、トレードオフの世界であろう。
私の場合は極力自身の手でメンテナンスを行い、自分でできない点はプロに任せるようにしている。
全てプロ(販売店など)に任せることも可能であるが、費用を抑えることができ、その資源を新たなパーツ類やウェアなどに回すことができる。
自分のスケジュールでメンテナンスができる(待たされない)
費用を抑えることができる
ロードバイクの構造を理解することができる(トラブル時に対応しやすい)
間違ったメンテナンスになると、パーツ類の破損や、中途半端な調整になってしまうこともある
自分でメンテナンスを行うため、時間が費やされてしまう
部屋がシンナーなどの匂いが充満してしまう
TREK emonda フレーム
2015年に購入した初代「emonda」のカーボン製でミドルグレードフレームである。
外の実走で約30,000㎞以上は走行している(室内ローラーはアルミ製ロードバイクを使用)
そろそろ「ディスクブレーキ」車が欲しいところであるが、飛行機輪行やバイクパッキングなどに使用しているため愛着がある。
最も、世界的な供給不足のため、ロードバイク本体やパーツ類の在庫が厳しい状況である。
これは、Shimano製品などのコンポーネント価格も上昇しておりロードバイクそのものの価格も上昇している、ということになる。
まだまだ大事に扱っていこうと思う。
まだまだ現役車として活躍してもらいたいので、しっかりとメンテンナンスを行った。
初日
コンポーネントやパーツ類を取り外し、亀裂がないかチェック。
ワイヤーは内装タイプのため、古いワイヤーをそのままフレームから抜いてしまうと、新しいワイヤーを装着するのが難しくなってしまう。
※私のリアシフトワイヤーの場合
リアディレイラー側から出ている古いワイヤーの先端から「チューブライナー(インナーライナー)」を挿入し、BB裏まで 「チューブライナー(インナーライナー)」 を通す。
その後古いインナーワイヤーを抜き出すと、フレーム内にチューブライナーが残った状態になる。ダウンチューブ側も同様。
この結果新しいワイヤーの設置が楽になる。
このような、マグネットを用いてワイヤーを設置する方法もありますが、やや値が張ってしまう。
プロはこのようなものを使っていると思われる。
また、フレームのみ(正確にはBB周りのベアリングは装着済み)の状態にし、小キズや、グリス汚れの除去(以前のブログ記事を参考にしていただきたい)をおこなった。
2日目
2日目は、主にディグリーザーを用いて汚れたグリスを洗い流し、新しいグリスを塗布する作業。
本来であれば、一つ一つの工程を写真に残したかったのだが、汚れた手でカメラを扱うこと、カメラアングルが一人では上手に設定できないことから、効率が悪くなってしまった。
結果、写真の記録としてはかなり省略する形となってしまった。
ここではネジ「増し締め」の必要性について
今まで変速は問題がなかったのだが、このメンテ時にディレイラーを外してみると、ディレイラーハンガーがぐらついている状態であった。
ブルベや輪行などで、少しづつ「ゆるみ」「ガタ」が来ていたのであろう。
普段気付かないネジなどもしっかり診てあげる必要がある。
この緩んだままだと「変速がスムーズにいかない」「ディレイラーハンガーそのものの折れ」が出てしまい、支障をきたしてしまう。
ネジロックを塗布して、改めて締め付けをおこなった。
以前、ペダリング時に「ギシギシ」音が生じてしまい、上記の「インナーリング」と「アウターリング」を固定するネジにゆるみがでていることがあった。
このときは販売店に相談し、発見していただいたのだが、このようなネジがしっかり固定されているか確認する必要がある。
3日目
本来であれば定期的にグリスアップをしないといけないパーツであり反省。
8000㎞ほど走行した状態が左上の写真の状態。グリスが枯渇してしまっている。
右上のように、セラミックグリス処置をおこなった。
その際は「グリスガン」があると効率があがる。FINISH LINEのグリスガン(純正品)もあるのだが、自己責任として「AZ製」の物を力でねじ込んで使用している。
4日目
リアホイールのグリスアップなどは、以前の投稿を参照していただきたい。
前回交換してから4000㎞弱であったが、再度スプリングワイヤを交換した。
5日目 (最終日)
ここでは、「テープ」について紹介
上の写真右側にあるのは、今回新規に購入した「3M 仮固定用テープ」である。
「18mm」というサイズが、リムテープとしても用いることができるというレビューが多く、本来の目的外としても人気の商品であった。
「リムテープ」として使用して上手にいかなかったために、低評価のレビューをしているのも散見する(個人的には、レビューを控えるべきと考える)。
本来の目的は「仮固定」である。
いままで100円ショップで「ビニールテープ」を使用していたが、糊がこべりついたりするので使い勝手が良好とも言えないケースもあった。
強度もしっかりしており、バーテープを巻き付ける前のワイヤー類を固定するのにぴったりであり、長さも55m(数年は使い切れないだろう)もあるので、結果安価な商品である。
まとめ
簡単であったが、2021年11月にメンテナンスとしてオーバーホールを行った。
特殊な工具はあまり持っていない方である。
持ち合わせているのは、ツールキット・トルクレンチぐらいである。
カーボンフレーム・パーツを扱う際は、必ず「トルクレンチ」を用意していただきたい。
適正な締め付けができないと、緩み・破損につながってしまう。必要工具なのである。
BBベアリングの交換が必要な際や、ホイールのフレが気になる際は、専門店へ持ち込み対応をお願いしている。
自分でメンテナンスをすることで、車体の異常を早期に感じ取れることから、結果コストを抑えることが可能と考えている。
もちろん愛着もわき、大事に扱うことができるのがメリットであろう。
ただし、引き際も大事であり、自分自身で「無理」と感じた時は、専門店へ相談・対応をお願いしてみよう。
使用した「アーレンキー」
私は「アストロプロダクツ」製を使用しているが、下記は同等品を紹介
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