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はじめに
※下の画像のような、チェーンをつなぎ合わせるコネクタは、様々な呼び名で流通している。
ミッシングリンク、クイックリンク、パワーロック、マスターリンクなどがあるが、ここでは【マスターリンク】として統一する
- サイクリング時突然のトラブルに対応したい
- 小さな(軽い)マスターリンクプライヤーを探している
- 携帯工具として、ツールボックス(サドルバッグ)に常備しておきたい
- SRAM12速に対応する製品を探している
ロードバイクのライド中に、チェーントラブルに遭遇した経験はお持ちだろうか?
一番多いトラブルとされるパンク修理に比べたら、チェーン回りで難渋することはあまりないだろう。
ただし対応ができないと走行不能に陥るケースとなってしまう。
私は10年間ロードバイクに乗車して、過去2回チェーントラブルに遭遇した。
1回目はインナーリングより内側にチェーンが落ちて、フレームとチェーンリングに挟まれ絡まってしまったこと。
2回目は、走行中にチェーンが切れてしまったことである。
当時は11速のチェーンで、コネクティングピンと小型のチェーンカッターを持ち合わせていたため対応ができた。
現在はリア12速の製品が流通しており、マスターリンクを使ってチェーンをつなぐ方法となっている。(12速用のコネクトピンは販売されていない)
※カンパニョーロは【CN-SR600 12S チェーンピン ウルトラリンク】という製品がありました
ツールボックスに入る軽量級の製品を探しているときに、SRAM12速にも対応したウルフトゥースのMaster Link Combo Pliersを購入する運びとなった。
38gの製品で安心を買うことにした
マスターリンクとは:携帯工具ウルフトゥースの紹介
ウルフトゥースのMaster Link Combo Pliersであるが、マルチツールになっており、非常時の修理やメンテナンスに使えるアイテムとなっている。
マスターリンクの基本知識
マスターリンクとは、自転車チェーンの繋ぎ目に使用される部品で、チェーンの取り付けや交換を工具不要で行えるようにする役割を担っている。
特に、ウルフトゥースのMaster Link Combo Pliersは、12速対応のチェーンにも適用可能で、SRAMやその他のブランドのチェーンとの互換性も有している。
適切に工具が使えれば、、外出先でも簡便にチェーンを外すことが可能である。
ウルフトゥースの企業概要
ウルフトゥースは、革新的な自転車アクセサリーや工具を開発するアメリカの企業である。
特にマスターリンク専用プライヤーであるMaster Link Combo Pliersは、高い実用性と耐久性で知られており、世界中のサイクリストから信頼されている。
ウルフトゥースコンポーネントは、ミネアポリスに拠点を置くハードコアサイクリストの集まりで、全てのアイテムの設計を独自に行い、アメリカで生産されている。
Master Link Combo Pliersの役割と特徴
ウルフトゥースのMaster Link Combo Pliersは、12速チェーンに対応し、幅広いチェーンタイプに適用できるのが大きな特徴である。
個人的な見解となるが、形が似ているジェネリック仕様の他の製品は強度に不安がよぎってしまう。
特徴 | 詳細 |
---|---|
互換性 | 9, 10, 11, 12速のマスターリンクとチェーンに対応 (カンパニョーロ製12速チェーンには対応不可) SRAM PowerLock Link、Shimano Quick-Link、KMC Missing Link、およびその他の同様のマスターリンクと互換性があり (Wipperman の Connex Links とは互換性はなし) |
材質 | 7075-T6アルミニウム |
サイズ | 116mm x 20mm x 9mm |
重量 | 38g |
その他 | マスターリンクは含まれていません。 タイヤ・レバーはカーボンリムには使用しないでください。 |
SRAM12速に対応明記している製品は、ほかには見当たらないかも、、、
このツールは、タイヤレバー、バルブコアリムーバー、バルブステムロックナットレンチ、マスターリンクプライヤーとして使用でき、2つのマスターリンク用のスペースが用意されている。
本体に埋め込まれたマグネットでマスターリンクを所定の位置にしっかりと保持し、ツールを固定することができる。
実測重量値
公式同様38gであった。
タイヤレバーを2つ合わせたような長方形・薄型であるため、ツールボックス等に収納がしやすいのが特徴である。
使い勝手
サイズが小さいということは、使いかたにコツが必要となる。
緊急時に使う前に、一度自宅等で練習しておくことをお勧めする。
チェーンの付け外しにおける工程では、お世辞にも使いやすいとはいえない。
小型であること、タイヤレバー形状であるため、一般的なプライヤータイプのものと比べると力が入れにくい。
チェーンを取り外す工程では、右手でMaster Link Combo Pliersを握り締め、左手は右手に添える。
両手で握りしめるような形で、左右均等に力を入れることでコネクタを外すことができた。
チェーンを取り付ける工程は断念をした。
プライヤーを広げる方向に力が上手に伝えられない、、、
そのため工具は使わず、リアブレーキを掛けた状態で、ペダルを踏むことでチェーンが引っ張られマスターリンクがかみ合う。
その他の注意等
タイヤレバーは、カーボンリムには推奨されておらず別途タイヤレバーが必要である。
薄さが2.4㎜/3.3㎜であるので、緊急時のブレーキピストン戻しとしてつかえるかもしれない、、、(未確認)
まとめ
ウルフトゥースのMaster Link Combo Pliersは、軽量でありながら、12Sチェーンにも対応する汎用性の高さが魅力である。
38gという重さと、タイヤレバー形状は持ち運びにも最適であり重量負荷になりにくい。
ただし携帯工具としては比較的高め(5000円前後)であるので、あらゆる人に勧める工具ではない。
私の場合、ブルべやキャラバン型のツーリングで、複数の日程にまたがるサイクリングをすることが多い。
山岳地帯でチェーントラブルに遭遇するケースも考えられる。
保険に付与されているロードサービスなどを使って、市街地に戻ることも可能であるが、目的地到達のために少しでも不安要素を消すために、この工具を携帯することにした。
マスターリンクプライヤーのみで考えると、ほかに使い勝手のいい製品が存在する。
しかし、収納・重量・使用頻度・質感を考えれば、ウルフトゥースのMaster Link Combo Pliersを候補に入れて納得できる方が多いだろう。
FUJI
体力低下が否めないアラフィフチャリダー、気持ちだけは30歳代前半
- 出生:1970年代生まれ 埼玉県
- 体格:身長184cm 体重72kg
(2024年3月現在)
- ロードバイク歴:10年
(年間走行距離10,000㎞程度) - ライドスタイル:
ブルベ歴:
【SR達成】2017~19・2021~23年
:
2022年RM1350(鹿児島~富山)1/2日本縦断
バイクパッキング:
東北縦断・四国一周など
ファンライド・Zwift
- メインバイク:CANYON Ultimate CF SLX
- セカンドバイク:TREK Émonda SL5
- メンテナンス:主にセルフ
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