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はじめに
- 2022年4月10日AJ福岡主催・福岡県行橋市スタートの200km山岳ブルベ(獲得標高約4000m)
- 回り道をしてまでも山をとことん登り、最大斜度は20%前後のコースであった。
- 天気は雨の心配がなく風は弱い絶好のサイクル日和、しかし最低気温12度・最高気温30度前後と暑さに対応が必要
- 12時間14分(スタート7:00・ゴール 19:14)で完走認定の見込み
- エントリー17名中完走9名(DNS3名・DNF5名)
4月2日の下関400kmから連投で参加したブルベ。小倉の自宅から近い「福岡県行橋市」スタートであることが参加の理由であった。安易な気持ちで参加したこの200kmブルベであるが、もっとも過酷な一日であった。
前半100kmを走行して、すでに2600mほど登っている。このあたりで両脚の小指付近(甲)に痛みが出てきた。
通過チェック(ローソン山国町店)111.5km地点
脚の痛みに関しては、根本的な解決策が見つからない。負担が少なくなる方法で進んでいくことにした。ペダリングが雑になっていたのだろう。
シューズのベルクロとBOAダイヤルを緩めた状態(小指付近の圧迫を抑える)にて、クリート部分を意識して力をかけていく
逆に言えば、ペダリングがしっかりできればより効率よくヒルクライムができるはず、とポジティブに考えて痛みを忘れようとしていた。
100km地点のフォトチェック3からは下り基調であるが、最後緩やかに登っていったところにこの道中で初めてのコンビニエンスストア(スタートから3km地点のセブンイレブン除く)に到着した。
スタートから6時間50分後の13:50レシート入手(AVE.16.3km/h)
ここでお一人の参加者と遭遇したが、あまり多く喋ることができなかった。時間がギリギリであったことを認識しているため、速く用途(補給・トイレ)を済ませることが優先であったためである。
ごめんなさい
最初の休憩ポイントであったが、ゆっくり休む選択肢はこの時点ではなかった。
おにぎり2個をその場でいただき、あとは走行中に補給することにした。滞在時間は10分ほどであっただろう。
クイズポイント 162.1km地点
通過チェック(ローソン山国町店)での滞在時間は10分ほどであろう。さき進んでいく道中は30度前後の気温となる。ここから「英彦山」を登ることになる。標高800mを超えて下った大任地区がクイズポイントに設定されている。
とにかく英彦山はゆっくりとペダルを回していたため、特別きついと感じることはなかったが時間がかなりかかったと思われる。
英彦山での写真撮影を失念してしまったが、参加者のツイートにはこのような写真が確認できた。
英彦山を一気に下ると、いままでブルベの制限時間ギリギリであったのが、少し取り戻すことができた。
目的が「ダム巡り」になってしまっているが、、、
風光明媚な道を進んでいくと、とある商店がクイズポイントの距離に合致した。
答えは「1回」
後40kmでゴールまで到着できる所まで来た。
あと一息だ、と思い先に進んでいく。
PC1(デイリーヤマザキ福岡犀川店) 171.9km地点
クイズポイントからは10kmほどであるが、また山を超えていく。
山を登るのが普通になってきたので特別な感情はなく、無で登っていく。
幸いシューズのベルクロを緩めているためシューズが暴れる感じはするが、脚の小指(甲)の痛みは緩和されている。
スタートから10時間19分後の17:19に下記撮影(AVE.16.7km/h)
ちょうど10時間ほど走行している。
従来のブルベであればゴールまで到着している頃合いなのだろうが、後30km・400mほどの登板が控えている。
制限時間まで後3時間ほど。アクシデントがない限り完走できる目処がやっとたてられた。
フォトチェック4(等覚寺近辺) 191.0km地点
残り30km。終盤のフィナーレをパレードランしたいところであるが、まだまだ道中は厳しいのである。
今回のコースは、回り道をしてまでもとことん登れるところは登っていくコースである。
例えば、下記の写真は「みやこトンネル」である。
このトンネルを通過すれば先へ進めるのだが、緑色の矢印で記入したものが今回のルートである。ここで山を登って回り道をすると、トンネル出口に合流するのである。
ここは指定されたフォトチェックではないため、悪魔のささやきで心が折れそうになった自分がいるが、ブルベは紳士のスポーツと言い聞かせ、山を無駄に登っていく
ここをクリアできれば、あと1ヶ所峠を登ればゴールである。
あと1ヶ所、しかしこれが凶悪であった。斜度20%の激坂が控えている。最大のご褒美が控えてる
最後の峠がはじまった。
私のサイクルコンピュータでは最大斜度は18%を計測していたが、他の参加者の情報では20%を計測していたとこと。このCrazyなブルベ、ここまで190km走行し4000mほど登っている。
が、最後の500mがこのブルベの山であった。きつい。
重力の影響で、前輪がウィリーする勢いで体重が後荷重になってしまう。一回でも脚をついたら再びペダルを回すことができないだろう。
最後の余力を振り絞りなんとか、、、登った。
スタートから11時37分後の18:37に下記撮影(AVE.16.5km/h)
陽が明るいうちに撮影することができた。この先は下ってゴールである。
ゴール(セブンイレブン行橋竹田店)204.1km地点
等覚寺からダウンヒルとなるが、陽が沈み暗くなり始めてきた。
また行橋に戻る県道が車が多くなっている。事故には注意しながらゴールを目指していく。
スタートから12時14分後の19:14に下記撮影(AVE.16.7km/h)
制限時間13時間30分のブルベで、1時間16分を残してゴールができた。
指定されたコンビニエンスストア以外では休憩をしていない、店舗で食事を取っていないのであるが、これまででもっとも所要時間を要したブルベ200kmであった。
TSSは517.8、200kmブルベでは最高の体力消耗度であった。
今回のブルベは、ゴール受付がスタート地点の「いづみの湯」である。セブンイレブン行橋竹田店から100mほど走行し、すでに完走した参加者やスタッフの方に拍手で出迎えていただく。ブルベ談義を交わしながら、今日一日が報われた瞬間であった。
ゴール後は、近隣のお店でちゃんぽんを食した。初めてゆっくりと食事ができた一時である。
怪我なく完走できた自分を褒めてあげたい。また今回のブルベを主催していただいたスタッフのかたに御礼をこの場でも申し上げたい。
まとめ
今回なんとか完走できた背景には以下の点であろう。
- 雨風の心配がなく、ライドに支障がでなかったこと。
- 暑さ対策でボトル2本体制(一本は電解質ドリンク、もう一本は冷却用(気化熱を利用)
- 最初に5~6時間走行できる補給食をジャージに詰め込んだ(エナジーバー・ジェル・グミ・和菓子)
- 林道の荒れた道対策として、空気圧を0.5barほど下げたことにより路面からの衝撃を緩和できた
- とにかく大腿四頭筋の消耗を抑えるため軽めのギアで回していく
- 乙女ギア(リア34T)が大活躍。これがなかったら最後の「等覚寺」は登れなかっただろう。
- Twitterをはじめ、皆様方からの応援(励みになりました)
FUJI
体力低下が否めないアラフィフチャリダー、気持ちだけは30歳代前半
- 出生:1970年代生まれ 埼玉県
- 体格:身長184cm 体重69kg
(2022年4月現在)
- ロードバイク歴:10年
(年間走行距離10,000㎞程度) - ライドスタイル:
ブルベ歴:
【SR達成】2017~2019・2021年
バイクパッキング:
東北縦断・四国一周など
ファンライド・Zwift
- メインバイク:TREK Émonda SL5
- セカンドバイク:GIANT DEFY2
- メンテナンス:主にセルフ
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