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上記写真は2024年7月撮影
はじめに
夜間オーバーナイトに使用するライトをお探しの方
ライトの光量をカスタマイズしたい方
バッテリーマネジメントを数値で把握したい方
高評価のポイント
最大1800lmのパワフルな明るさと長時間のバッテリーライフがあげられるが、巨大なライトではない。194g(公表値)と、手持ちのライトと比べても遜色がない。
ほぼ一体型の筒状であるため、シンプルなデザインでかつ防水性が期待できる。
自身でカスタマイズした様々な照明モードを簡単に切り替えられる利便性があり。
アプリ連携により、使用状況をリアルタイムで管理できることも、ライド中に大きな安心感をもたらす。
ECサイトにて、ポイントバック含めると12000円台(2024年7月)で入手。
やや懸念されること
このライトを最大限生かすためには、スマートフォンアプリとの連携が必須である。
スマート機能が多機能である反面、初めて使用する際に操作性に戸惑う場合が生じる。
スイッチロック機能がないため、鞄などに入れた状態では、意図しない点灯(1秒のスイッチ押下)の可能性ある
(他社製品にある、スイッチボタンを数秒押下にてロックがかかる機能がない)
製品に同梱されているブラケットがプラスティック製であるため、強度・精度の不安があり
(こちらは後述あり)
きっかけ
このライトの購入を考えている方は、日中だけでなく夜間ライドを走行するようなサイクリストがおおいだろう。
わたしはブルべに参加をする際にライトをいくつか用意をするが、手持のライトで大光量ライトはムーン(Moon) METEOR STORM PROを所有している。
数年に渡る使用にて、バッテリそのものが弱くなっており、買い替えを検討していたのである。
何回か雨天時にショートした経験もある
また、数年にわたる雨ライドの影響で基盤も弱くなっていることも推察される。
※雨天の影響による消灯(水没)後に、乾燥剤を封入したチャック付き袋の中にライトを数日間放置
→基盤の乾燥後に復活した経験2回あり
ムーン(Moon) METEOR STORM PROについて
他社製品の同等製品より安価であり、光量をカスタマイズできるのが便利であるが、調整はアナログとなり数値で可視化できるものではなかった
前後に分離できるタイプのライトであり、雨の影響を受けやすいライトであった。
その中で、新しいライトを導入するに際し、考慮したポイントは下記の通り
- ナイトライド時において、フロントライトのバッテリ残量を可視化したかった。
- 夏場は10時間程度、冬場は12時間程度持続できるライトが欲しかった。
- 長時間雨にさらされることを想定して、防水性の高いライト
- ハンドル回りをすっきりさせるデザイン
これらを考慮した結果、2024年7月にiGPSPORT VS1800を購入した。
iGPSPORT(メーカー)とは
iGPSPORTは、2012年に設立された中国の企業で、主に自転車用GPSコンピューターやサイクリングアクセサリーの開発、製造、販売を行っている。
ハートレイトセンサーやサイクルコンピューターを導入している方も多いだろう。
iGPSPORTの製品は、世界中の30カ国以上で販売されており、100万人以上のサイクリストに利用されているとのこと。
製品概要
主な特徴
VS1800は、コンパクトなサイズながら非常にパワフルな照明能力を誇るスマートライトである。
スマートフォンのアプリとの連携により、ライティングモードの切り替えやバッテリー残量を数値で確認が簡単にでき、ライダーのニーズに応える柔軟さも備えている。
パワフルな照明性能
最大1800lmもの明るさを備え、数クリックで切替が可能である点に評価をしている。
しかし、1800lmを長時間使うことを、私の場合は想定していない。
通常使用の光量(小~中光量)において、ライト自体に熱が帯びにくいことにつながる。このことは製品寿命につながる点であろう。
スマート機能
VS1800は、専用アプリを通じて、スマートフォンからライトのオンオフや照明モードの切り替えが可能である。
スマートセンサーにより周囲の明るさを自動検知し、最適な照明モードに切り替えることもできるが、私はまだこの機能を試していない。
用途によるだろうが、オートマチックな機能は、より快適で安全なライディングにつながるだろう。
iGPSORTのサイクルコンピュータと連携し、サイコンからも切り替えが可能である
バッテリー持続時間
VS1800のバッテリーは、6700mAhバッテリーを搭載しており大きなライトとして分類ができる。
製品パッケージ裏面に、デフォルト設定モードによる使用時間が記載されている。
ロービーム:300lm/12h、450lm/6h、900lm/3h
ハイビーム:600lm/6h、900lm/3h、1,800lm/1.5h
ライト点灯状態において、サイクルコンピュータに給電も可能であるが、これは非常時として考えておくことにする(バッテリー負担が大きくなるため)。
ブルべ時での活用
特にブルべのような長距離サイクリングイベントでは、VS1800の存在が大いに役立つことに期待をしている。
私は下記で設定
電源ボタンのシングルクリック:フラッシュ⇔ロービームの切替
電源ボタンのダブルクリック:ハイビーム⇔ロービームの切替
夜間のダウンヒル時に、簡単にハイビームに切り替えることができるのは便利である。
夜間に市街地を多めに走るのか、峠を多く走るのか、自身が走行するルートプロファイルから、ライト光量を数値としてカスタマイズができる。
不要なモードをオフにすることで、光量の切替もスムーズに行えるのも気に入っている。
通常のナイトブルべでは、上記の設定+2つ目のライト(RN1500)で対応ができる
1800lm×25%≒450lm
熱変換による光量ダウンも考慮しなくてはいけないので、参考程度
防水性能
24時間雨にさらされることもあるブルべでは、完全防水ライトではないため、どうしても故障のリスクが生じる。
ブルべによく参加される方にとって、この手のライトはある程度、消耗品と割り切る必要がある。
VS1800は、ほぼ一体型の筒状であり、雨が基盤にしみこむリスクは、中央で分割できるライトと比べて軽減されているだろう。
私が所有している、中央分離ができる形状のMETEOR STORM PROや、VOLTといった製品は、雨が中央部分から毛細血管減少により雨が染み込み基盤故障のリスクが生じてしまう。
VS1800を雨天時に運用するときは、テープ等で充電コネクタ、スイッチ部分を養成して対応する予定である。
このライトはIPX6の防水性能の記載がある。
重さと寸法
VS1800は、実測値でも194gと巨大なライトではない。
1800lmクラスのライトとしてはコンパクトで軽量なデザインであろう。
個人的には丸みを帯びたフォルムが気に入っている。
取り付け方法
吊り下げによる運用に対応している。
付属のアーレンキーにて爪の部分を入れ替える。
本体ネジ穴部分から基盤が直接見える設計ではないようだ。
取り付けブラケットの不具合(交換対応)
私が最初に手にした製品のブラケットの爪が緩く、走行中に落下→故障となってしまった。
代理店にて製品シリアルナンバーの確認を頂き、取り付けがゆるいブラケットが流通していたとのことで、交換対応をしていただいた。
上部:爪のかかりがよくない(クリック音が弱)
下部:爪のかかりがよい(クリック音がしっかり確認) 当初は上部のライトが手元にあったが、交換対応していただいたのが下の製品
製品パッケージ外観からは違いがわからないため、取り付けが緩いと感じたら販売店や代理店に確認をすることをお勧めする。
まとめ
iGPSPORTフロントライトVS1800は、スマートフォンと連携することで、各自のライドに応じたバッテリマネジメントを考慮できる。
夜間時は大光量や、市街地は低光量、デイタイム時にはフラッシュライトと、ロングライドにおいて役立つことが期待できる。
防水性能や取り扱いやすいサイズ感も含め、久しぶりのライト購入となったが、おおむね満足できるものであろう。
一方、ブラケット強度に個体差がある製品であるので、注意いただけると幸いである。
夜間オーバーナイトに使用するライトをお探しの方
ライトの光量をカスタマイズしたい方
バッテリーマネジメントを数値で把握したい方
FUJI
体力低下が否めないアラフィフチャリダー、気持ちだけは30歳代前半
- 出生:1970年代生まれ 埼玉県
- 体格:身長184cm 体重72kg
(2024年9月現在)
- ロードバイク歴:10年
(年間走行距離10,000㎞程度) - ライドスタイル:
ブルベ歴:
【SR達成】2017~19・2021~23年
:
2022年RM1350(鹿児島~富山)1/2日本縦断
バイクパッキング:
東北縦断・四国一周など
ファンライド・Zwift
- メインバイク:CANYON Ultimate CF SLX
- セカンドバイク:TREK Émonda SL5
- メンテナンス:主にセルフ
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